従来は施設や貸し会議室などを活用

SOMPOホールディングスの介護事業を担うSOMPOケアグループは、職員の教育体制を強化するため、幅広い介護現場を想定した研修施設「SOMPOケア ユニバーシティ」を東京都港区に開設した。実際の介護付きホームと同様の居室・設備を再現しており、2017年度中に大阪にも開設する予定。

 また、オンラインの教育システムを立ち上げるなど「地域や外部にも開かれた研修機関とする」(SOMPOホールディングスの奥村幹夫・介護・ヘルスケア事業オーナー)計画だ。

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 従来は施設や貸し会議室などを活用。ゴムひもを風呂に見立てるなどして研修を行っていた。これに対し新たな施設では現場と同じような環境で実技を行えるようにしたほか、自宅を再現した研修場を新たに設置し、在宅介護の研修にも対応できるようにした。

 超高齢化社会の進展に伴い介護ニーズが高まる中、介護人材の需給ギャップは拡大しており、これを改善することが「最大の課題」(奥村オーナー)となっている。このため同グループではキャリアアップの支援に力を入れ、新施設の稼働によって教育体制を一段と強化する。

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 SOMPOケア ユニバーシティは、企業内大学として位置づけられ、ウェブを利用した講義の遠隔地へのサテライト配信や、スマートデバイスを使用した双方向学習アプリの開発も進めていく。将来的には、同社グループ外のスタッフの学びの場として利用できるようにする計画だ。

 また、東京大学お茶の水女子大学など研究機関との連携を積極的に進めている。ユニバーシティでは有識者の講演など、産学連携プログラムも随時開催する。

 同グループは「そんぽの家」と「ラヴィーレ」というブランドで有料老人ホーム事業を展開。とくに食に対して強いこだわりを持っており、利用者の声を反映させる「PDCAサイクル」に力を入れている。